第28鳥羽丸建造について
2000年(平成12年)7月臨時議会
戸上幸子 第二十八鳥羽丸建造工事の請負契約の締結について詳細な説明を求めます。
◎定期船課長(前田和夫君) 戸上議員のご質疑にお答えさせていただきます。
詳細な内容ということでございます。市長の方からも先ほど提案理由の中でかなり詳細に言っていただきましたが、かなりの部分重複しますが、あらかじめご了解いただきたいと思います。
第二十八鳥羽丸の建造に際しましては、現在の桃取の主船第二十一鳥羽丸の代船として建造を当初予算で計上いたしました。そういうことで仕様関係について申し上げますと、総トン数が65トン、FRP製でございまして、機関馬力は730馬力、航海速力は13.5ノット、定員は260名ということで、先ほど市長がお答えしたとおりでございます。長さにつきましては24.36メートルということで、現在の二十一鳥羽丸と比較をいたしますと、2メートル少し大きくなります。その原因につきましては先ほど申し上げましたように、客室を少し、トイレも含めて、そういうところを若干広くとっているということと、中央客室に障害者の方々に対する固定の金具といいますか、身障者の方が車いすで乗られるようなときの一つの配慮をいたしております。
それから特に新船の一番のセールスポイントといいますか特徴は、先ほど言いましたようにバウスラスターあるいはベッカーラダーという装備でございます。船首の部分が桟橋につけたり離れたりするときに、容易に離れたり、あるいはつけたりできるように、船が狭い港の中を急旋回できるようにということで、安全面への配慮からの装置でございます。
仮契約の金額といたしましては1億5,750万円。相手方は伊勢市のニュージャパンマリン株式会社でございまして、仮契約を締結したのが7月21日でございます。工期としましては、本日議決をいただければ、議決日から明年13年の2月28日ということで、工期を設定いたしております。
ちょっと言い足りない部分がありましたら、またご指摘をいただきたいと思いますが、以上でご答弁を終わらせていただきます
戸上幸子 第二十八鳥羽丸建造工事の請負契約の締結についてです。どんな工事が行われるのかということは、先ほどの課長の答弁でわかりました。私は入札の経過について2点お聞きしたいと思います。
1つは指名業者の問題です。前回4年前、第二十七鳥羽丸の入札の指名業者は5社でした。今回、第二十八鳥羽丸の指名業者は逆に減りまして4社になっております。そのうち新規参入業者が1社ありますので、前回参加していた2社が指名から外れております。これはどういう理由があってされたことなのか、お聞きいたします。
市長はこれまで商工会議所など地元優先という要望に対しまして、業者の競争を促すことが大切と議会でも答弁なさってますし、実際、鳥羽に業者があるにもかかわらず伊勢市などの業者を入れてきたという経過があると思います。今回に限って、指名業者数を減らしたのはどんな理由なのか、ご答弁いただきたいと思います。
2つ目は今回の入札が不調に終わり、随意契約となりました。随意契約となったのであれば、市内への経済への波及効果も含めて、この工事を市民の利益に最大限にどう結びつけるかということで検討があって、私はしかるべきではないかなと思うんです。桃取小学校もそうですけれども、鳥羽にとっては定期船建造も数年に1度は行われる工事であるわけですね。ですから随意契約となった以後、そういうことをどのように検討されたのかということをご答弁いただきたいと思います。
本来、地元業者が落札すれば、工事費の8割程度が市内に落ちるというふうに聞いております。これがベストだと思うわけですが、それができないとしても、落札業者に対して、随意契約を結んだ業者に対して、材料や資材、部品は市内業者から購入するように行政として大いに指導していいのではないかと思うわけなんですが、その点どのように対処されたでしょうか。またこれからどのような態度で臨まれるのか、ご答弁いただきたいと思います。
◎助役(野末孝行君) 戸上議員の再度のご質問にお答えいたします。
まず大きく2点目の中で、1点目の第二十八鳥羽丸建造の入札指名業者の選定理由についてでございます。
第二十八鳥羽丸建造の入札指名業者の選定につきましては、まず運輸省が示す安全共同基準での建造技術を有する業者であることをまず前提といたしまして、FRP船の建造実績や工場施設の規模、内容に加えて、今回は特に市営定期船としては初めての横移動や急旋回ができるバウスラスターとベッカーラダーを装備いたしますので、今まで以上に検査立ち会いや現場での打ち合わせ回数がふえることが予想されますことから、それに要する経費、時間の節約などを勘案し、伊勢湾内の平水区域での近距離にある業者でということになりました。このような考え方で入札指名願の提出されている船舶製造業者8社の中で4社を指名いたしたものでございます。
2点目の随意契約についての問題でございます。
平成2年より入札の執行に当たりましては、執行回数を3回が限度といたしておりまして、これは入札指名業者へ送付いたします入札指名通知書に記載をいたしまして、周知をしているところでございます。そして3回目の入札においても落札者がない場合におきましては、その入札は不調に終わったとして中止をし、地方自治法施行令第167条の2第1項第6号の規定によりまして、随意契約に切りかえ、3回目の最低入札価格の業者に残っていただきまして、3回目の入札価格より低い金額で工事を請け負う意思があるかを確認の上、業者より見積書を提出していただき、予定価格内の金額が提示されたときのみ落札者と決定いたしております。
本工事の入札におきましては、近隣の4業者により入札を執行したところ、3回の入札を行ったものの、落札者がなかったことから随意契約に切りかえ、3回目の最低入札業者より見積書を提出していただいたところ、予定価格内の金額であったことから、その金額をもって落札者と決定したところでございます。
以上、答弁とさせていただきます
戸上幸子 この入札経過について2点を質問しました。それに対しまして入札委員会の長である助役から答弁があったわけです。
1つ目は指名業者をなぜ減らしたのかということですが、地理的なことを上げられました。しかし、近距離でも8社あったわけですね。その中からわざわざ4社を指名したというご答弁がありました。今回、入札が不調に終わったわけですけれど、本来同じ条件にある業者であれば、たくさん参加していただいた方が競争のレベルが高まると思うんです。ですから8社でもよかったのではないかと、私はそのように思いました。条件が距離の問題を上げられましたので、それからすれば、競争の原理を働かせた方がよかったのではないかと思ったわけですが、なぜ4社に絞り込んだのかということで、もう一度ご答弁いただきたいと思います。
定期船の建造工事については、建設工事入札参加資格審査要綱。これを準用して入札をやられているというふうに担当課では聞きました。これを見ますと1,000万円以上の工事であれば、7社以上の指名業者を集めると、そのようになっているわけです。特別な理由がある場合はその範囲ではないということが同時に書いてありますが、その特別な場合に当たるのかどうか。同じ距離、助役の理由は距離だったわけでしょう。伊勢湾の近距離とお答えになりましたよね。それであれば特別な理由に当たらないのではないかと。7社以上でやればいいのではないか。その点についてはどのように考えられますでしょうか。ご答弁を明解にいただきたいと思います。
2つ目の問題です。不調になって随意契約となりました。随意契約について助役はこうおっしゃいました。3回目の入札が不調に終わった場合は、最低入札価格の業者に残ってもらって、予定価格の範囲でやってもらえるかどうかを聞いて、そして見積書を提出させて、それをクリアしていたのでこの業者に頼んだんだというふうにおっしゃいました。しかし最低入札価格者とは、私の見た範囲、そういう決めはないと思うんですね。あれば教えていただきたいですけど。だから4社から見積書をとるようなことをしてもいいのではないか。その中には地元業者も含まれているわけですから、随契となった以上、そういうことも考えていいのではないか。この点についても助役の答弁をいただきたいと思います。
2回目で私が聞きましたことに対して、助役の答弁もしくは市長から答弁いただきたかったわけですが、答弁がありませんでした。再度お聞きします。
随契を結んだ落札業者に対しまして、それが市内であろうと、市外であろうと材料や資材や部品は市内業者さんから最大限購入するようなことを行政としてやっぱり一生懸命、業者に対して指導するべきだと思うんです。ご存じのように鳥羽は本当に今、観光の低迷もありまして、落ち込んでおります。若い人たちも働くところがないと。こういう声を毎日のように聞きます。それであれば、地元業者や地元産業を育成するという立場にきちんとトップである市長はお立ちになるべきだと思うんです。この1億5,750万円ですね。そのうちの3割が落ちたとしてもすごい潤うと思うんですが、その点について一体どう考えていらっしゃるのか。これは市長の答弁をいただきたいと思います。