周辺事態法に反対する意見書を提案する
1999年(平成11年)3月議会
有事法制に反対する意見書
2002年(平成14年)6月議会
自衛隊ヘリ墜落事故から鳥羽市民の命と安全を守るために
2004年(平成16年)3月議会
◆16番(戸上幸子君) 自衛隊のヘリコプター墜落事故についてお聞きします。
この事故で2人のとうとい人命が失われました。遺族の皆さんに心から哀悼の意を表します。同時に、一歩間違えれば、鳥羽市の村落と人命にも惨劇を及ぼしかねない重大事故でした。事故現場の自治体として市民の安全を守るため、自衛隊に対し、責任を全うさせなければなりません。事故を繰り返す航空自衛隊に対し、本市上空での飛行訓練を今後一切させないことが唯一最善の安全策です。
市長は事故後、いち早く現場にも行かれ、自衛隊に対しても訓練空域の見直しにまで踏み込んだ厳しい申し入れをされました。その姿勢を評価するとともに、次の2点についてお聞きします。
1、市は事故後、市民の安全確保をどう自衛隊に求め、自衛隊はどう回答しましたか。この間、市のとった時系列的対応はどうだったか、説明してください。
2、本市上空が自衛隊の訓練空域となっていた事実が判明しました。市は、承知していましたか。
以上、お答えください。
◎市長(井村均君) 戸上議員の自衛隊機の墜落事故についてお答えをいたします。
初めに、殉職されましたお2人の自衛官に哀悼の意をささげたいと存じます。
また、地元松尾町の方々には、直接被害がなかったことに安堵しておりますとともに、不安もさることながら、捜索等に惜しみなくご協力をいただきましたことに改めて感謝を申し上げたいと思います。私としても20年前とはいえ、菅島の大惨事に続き、再度の墜落事故が発生しましたことにショックを受けております。報道でもご承知のとおり、陸上自衛隊航空学校長が3月1日に本庁を訪れ、陳謝しておりますが、市民や町民の安全と安心できる生活を守るため、3月5日に直接磯部町とともに申し入れを行ったところであります。
申し入れの内容としましては、訓練空域の見直し、事故原因の解明とそれまでの間の訓練の自粛、再発への抜本的な対策、今後の情報提供などについてであります。
次に、訓練空域についてでありますが、どこかで訓練を行う必要があるとは思いますが、訓練の範囲は知らされておりませんでした。
以上、答弁とします。
◎総務課長(夏川輝夫君) 墜落事故の時系列的対応についてお答えをいたします。
2月23日の事件発生当日、私どもは10時から市民文化会館で課長会議を開いておりました。席上に市長、助役を初め、各課長が出席をしておりました。10時40分ごろ、三重県の防災チームから第1報が入り、青峰山あたりで2機の自衛隊ヘリが墜落したとの知らせを受けました。この通報を受け、出席していました消防長と消防署長は本部に戻りました。10時50分過ぎ、消防から連絡がありました。消防車と資材車の各1台が出動、また、志摩広域消防からも1台出動しているとの報告であります。10時55分、県の防災チームから明野航空自衛隊から2機のヘリが捜索に出発したとの連絡がありました。それから、11時過ぎ、松尾町内会長から連絡がありまして、以降市役所で入手した情報を会長に随時報告をすることにいたしまして、報告をしております。それから、11時20分に県の防災チームから生存者1名ありとの連絡を受けております。11時30分に消防から自衛隊ヘリが救出中、火災の発生はないとの連絡がありました。なお、事故現場については、このとき正福寺から南東方向に3キロあたりというだけで、地上からはまだ現場の確認ができておりませんでした。11時30分過ぎ、県の防災チームから連絡がありまして、墜落したヘリには各2名ずつ乗っており、うち1名生存者をヘリが救出中で火災の発生はないとのことであります。11時40分、県の防災チームから連絡がありまして、乗員2名の生存が確認され、自衛隊ヘリで日赤へ搬送するという連絡が入っております。それから、11時45分、県の防災チームから連絡がありまして、現場での救助活動はすべて自衛隊で行うので、鳥羽消防と志摩広域消防を引き上げさせ、事後の処理及び報告は自衛隊が行うとのことであります。この時点で火災の発生がなく、事後処理はすべて自衛隊が行うことなどが確認され、現場での状況がこれ以上悪化し、拡大することはないと判断できましたことから、災対本部の設置を見合わせることにしました。
また、市長はこの時点で名古屋の出張を取りやめまして、事態の推移を見守るため、待機をしておりました。12時10分、自衛隊から事故の概要と乗員4名で2名生存との報告がありました。それから、午後1時ごろ、水道課の職員2名が水道施設の安全確認に出動しております。午後1時30分、水道施設への二次災害がないことが確認されております。それから、2時半ごろ、鳥羽警察署から図上で墜落現場を特定したいということで、航空写真がないかどうかということで協力要請がありました。それから、午後3時50分ごろ、松尾町内会長から墜落現場は松尾生産森林組合内であるとの連絡が入り、鳥羽警察署へ伝えております。
それから、翌日の24日には、自衛隊から事後処理のため、墜落現場付近で広い作業現場を確保したいと、こういう要請がありまして、地権者等の特定に協力をしております。それから、新聞報道でご承知のように明野航空学校長から陳謝の電話があり、市長不在のため、助役が対応しております。
翌25日と3月2日には、市長は墜落現場へ行っております。そして、三重県とも連絡協議しており、3月4日には、自衛隊から本日陸上での回収作業を終え、あすから現場の清掃作業に入ると、こういう連絡を受けました。
その他につきましては、先ほど市長が答弁したとおりとなっております。
以上、よろしくご理解申し上げ、答弁といたします。
16番(戸上幸子君)墜落したAH1S機、現在自衛隊が保有する最強の対戦車ヘリです。もちろん自衛隊の是非については、市民の間で意見の相違はあります。しかし、この鳥羽は国際観光文化都市をうたい、平和でこそ成り立つ観光地です。それがいつ空から自衛隊機が落ちてくるかもわからん。そんなところへ観光客が出かけるでしょうか。今度の事故はNHKの全国のトップニュースで報道されました。鳥羽は危ないところだ。自衛隊の訓練空域だ。観光へのダメージ、どれだけ受けたか知れません。
私も今回、事故の現場に行き、非常に驚きました。何と事故現場から田んぼまで、わずか100メートルです。そして、その谷間では田起こしの真っ最中です。谷間に人家がないと言いますけれども、生身の人間が農作業をしております。こんな観光地であり、また、農作業地であり、そして、青峰山は海上安全の守護として鳥羽の宝物です。こうしたところが訓練空域にふさわしいはずがありません。
菅島の事故が起こりまして、鳥羽では2度目の事故です。20年の間に2度も自衛隊機に墜落された市、ほかにあるでしょうか。先輩の寺本議員から当時の議事録をもらいました。菅島のことです。私が驚いたのは、事故の2日後に防衛庁長官と航空幕僚長が鳥羽市役所へ謝りに着ております。涙ながらに「今後二度とこのような事故は起こしません」と皆の前で誓っております。
今回、陸上自衛隊の幕僚長は明野まで葬儀に来ておりながら、鳥羽へは謝りにも来ませんでした。市長は自衛隊まで抗議に行かれましたですけれども、議会も、そして、森林組合もJAも観光協会も漁協もみんなで出かける。それぐらいの意志を示すときではないかと思います。伊勢市では自治会の総連合が申し入れを行いました。鳥羽は事故現場です。そのイニシアチブを市がとるときではないのでしょうか。全市民、世論があってこそ、訓練空域を外させることができると思います。市長、いかがでしょうか。
16番(戸上幸子君)私ども、国会議員を通じまして防衛庁から聞き取りをいたしました。事故調査委員会による事故概要は3カ月から4カ月要すると。結論が出るまでは複数機による戦時訓練は行えないが、単機の訓練は行うとしております。防衛庁自体も、この訓練は非常に高度な対戦車攻撃訓練であると。超低空からの攻撃、それを繰り返す極めて技術の高い特殊な訓練地域であるという認識に立っておりました。実動に近い戦闘訓練を繰り返すと、そういう地域に鳥羽の青峰山がされておるということです。このことは非常に重いと思います。
自衛隊は単機の訓練再開などを言っているので、私は許認可権を持っている国土交通省の名古屋空港事務所でも聞いてみました。同省の加藤次長はこのように言っておりました。「通常こんな事故が発生すれば、事故の原因究明は徹底的に行う」と言いました。時間も日数もかなりかけてやるということでした。そして、改善計画が策定されなければ、安全を守れないので許可することはあり得ないと、こういう立場を示していました。また、付近住民の理解を得ることが大前提であり、今回、鳥羽だけではなく、近隣の各首長の訓練自粛、また空域の見直しの申し入れ、そして伊勢の連合会、そういったものは非常に重みがあるものだと受けとめているという見解です。また、今回は本当に死亡事故という事故でしたけれども、一昨年にはヘリの破片、昨年には尾翼、これが落下しております。3度もこういう事故が相次いでいるということはもう重大なことであると。そういう認識も示しました。
観光地鳥羽をこんな、いつ同じ訓練が再開されればまた落ちてくるかもわからないという、本当に実戦そのものの訓練の区域にしておくということは、本当にこれは観光地鳥羽としては許せないことです。訓練空域から外させるために行政、議会、そして、森林組合やまた町内会、住民の皆さんと一緒に取り組みを進めていくことが非常に大切だと思います。市長のご見解を伺って、私の質問を終わります。
◎市長(井村均君)自衛隊の訓練飛行の問題でありますが、観光地であるということもそうですが、市民が巻き込まれると、あるいは国民が巻き込まれるというふうなことになっては、大変なことであります。徹底した事故原因の究明と、そしてその後の対応についてきちっと厳しく見直しを迫りながら、市民に迷惑のかからないと言ったらおかしいですけれども、3度の事故が起こらないようにしたいと思っております。