国民健康保険
5億円もの繰越金で引き下げを
1999年(平成11年)6月議会
戸上幸子 40歳から64歳までの第2号保険者は、加入している医療保険の保険料と一括で納めることになります。この不況で、ただでさえ市民は国民健康保険税を納めるために難儀をしています。介護保険の上乗せ分が払えないがために、国民健康保険税まで滞納になりかねません。国民健康保険税の軽減制度は、介護保険料の軽減制度としても適用されることになるのか伺います。国民健康保険の加入者は農漁業、零細商工業、年金生活者などで、介護保険料が上乗せされれば大変重い負担となります。ですから、どの自治体でも収納率への影響が危惧されているところであります。国民健康保険税そのものを引き下げるために、真剣な検討をすべきです。
今議会の開会日の市長発言によれば、平成10年度国民健康保険の決算は実質収支で5億2,321万円の黒字、単年度収支でも7,827万円の黒字を計上したということです。一方、保険給付費は総額14億2,501万円で、昨年を下回っております。基金は3億2,014万円です。この基金については、厚生省の定めている基準は過去3カ年における保険給付費の平均年額の5%以上で、鳥羽では7,000万円余りが妥当な額です。ところが、鳥羽市の基金は厚生省の基準の4.5倍にもなっております。また、三重県が目安としているという基金額は、医療費3カ月分です。約3億円ちょっとです。鳥羽は既にそのレベルに達しております。もう基金に積む必要は全くありません。介護保険導入の今こそ引き下げを検討し、市民の負担軽減をすべきです。どう検討しておりますか。
市長(井村均)国民健康保険税の引き下げについてであります。この件に関しましては、国民健康保険税として一体的に徴収する介護保険料との関係を眺めてみる必要はあると思いますが、税の引き下げを前提とした検討は現在のところ考えておりません。
戸上幸子 国民健康保険税の問題です。税の引き下げは検討していない、こういう答弁でした。しかし、なぜ引き下げないのか。なぜ引き下げられないのかという根拠は、全くおっしゃいませんでした。ただ、ご自分の思いだけでした。ですから、私はちょっと数字を拾ってみたいと思うんです。先ほども言いましたが、基金3億円、これはもう三重県も国もすべての基準を満たしております。それは、市の担当課自身が一番よく知っております。なぜなら、毎年の繰越金がどんどんふえております。私は毎回、決算ごとにこんなに繰越金が多いのはおかしいということを指摘してきました。鳥羽市発行の鳥羽市の国保、平成9年度版によりますと、繰越金の決算額、平成5年で1億8,267万円、6年度2億4,616万円、7年度2億7,908万円、8年度2億7,671万円、9年度3億4,379万円と、どんどん膨らんできました。
なぜでしょうか。単年度収支が黒字なのに、それを基金に積まなくてもいい。それをどんどん繰越金にしてるんです。だから、現在繰越金と基金合わせて8億4,000万円がうなっていますよ。こんな低金利の時代に、うなってるじゃないですか。
国民健康保険税とはそもそも市長、何でしょうか。まず、皆が納められるような適切な額にするよう、行政は最大限の努力をすべきなんです。鳥羽市民の医療費を、鳥羽市民が納める国民健康保険税で賄うというのが基本なんです。それに対して、健康を守るために保健事業をして医療費を抑制していく。これがもともとの形なんです。それなのに、国民健康保険はもうけを生み出す事業ではありませんよ。8億円ものお金、どうしてるんですか。市民の税金ですよ。この不況下にこれだけのお金をため込んで、これで健全な国保財政と言えるんですか。市長、もう一度税を引き下げないとおっしゃるんでしたら、その根拠を明確におっしゃっていただきたい。私、その答えは市民に対しても公表して、一緒に論議をしていきたいと思います。
もう一つ、追い打ちをかけるようですが、平成10年第4回定例会で、担当課は今後の医療費の動向等を見きわめながら国保運営協議会、関係課と調整を図りながら、介護保険のスタートと合わせて検討していきたい。こう答えています。それとの整合性はどうなるんですか。検討しているならしていると、はっきりおっしゃってください。税の引き下げをしないのなら、その根拠をおっしゃってください
戸上幸子 国保税の引き下げ、私は引き下げができないのであれば、その根拠を明確にするようにと市長に答弁を求めました。しかし、その根拠は全く明らかにされないままでした。地方財政のイロハだと思うんですが、税の賦課というものは適切なものでなければなりません。先ほど担当課長も言いましたが、予防保健事業、確かに大切です。しかし、財政規模を読み上げられましたが、わずか本当に1,000万円から4,000万円ですね。十分クリアできますね。何も予防保健事業するから、税の引き下げはできないんだという根拠には全くなってないわけですね。介護保険が始まりますと、収納率が非常に落ちるのではないかと、自治体は心配しています。収納率も93%を切ると国からの補助金も下がると、このように聞いております。ですから、みんなが払える国民健康保険税を100%みんなが納めた方が、より健全な国保財政と言えると思うんです。高い国保税をみんなに課して、そして収納率を下げるよりは、みんなが払える税金を100%納められる。そういう国保財政をぜひとも目指していっていただきたいと思います。
なぜ引き下げできないのか、理由を問う
2000年(平成12年)3月議会
戸上幸子 毎年一歩ずつでも暮らしの応援歌が心にも暮らしにも響いてくる、そういうまちづくりではありませんか。
そこで、具体的に4点お聞きします。
第1は、国民健康保険税です。
市民は、これまで大幅黒字の国保を少しでも引き下げて家計を助けてほしいと切望してきました。市長はこれに頑としてこたえようとはしませんでした。一体なぜなのか、市民に説明できる明快な理由をお聞きしたい。同時に私は、鳥羽民報紙上で、介護保険実施に伴う国保税引き下げの自治体が全国で相次いでいる。鳥羽市も踏み切るべきではないかと提案しました。昨日の答弁で、公式に引き下げることを明らかにしました。市当局が国の新制度をいち早く研究し、国保運営協議会が積極的な「ゴー」の答えを出しこの措置をとったことは評価いたします。市民も歓迎するでしょう。
問題は5億円以上にも上る黒字です。基金の取り崩しには難しさがあって、黒字を市民に還元することはあっても、黒字を市民に還元することは市の裁量でできます。介護保険料と一緒になるため、今後の推移をにらみつつ、来年度さらに黒字幅が広がるのであれば、再度の検討が必要になってきます。一度決めたら絶対に下げないんだというかたくなな姿勢ではなく、毎年毎年、市民の立場に立って少しでも軽減するよう努力することが行政の努めです。そういう検討をするかどうか、お答えください。
保険税を払えない人への短期保険証の発行について
2000年(平成12年)9月議会
戸上幸子 短期被保険者証の発行についてです。
担当課長から非常に詳細な説明がありました。収納対策ということですね。全国的に収納率が落ちております。鳥羽市の国保税の収納率を決算成果説明書で拾ってみますと、平成7年が85.39%でした。8年は84.05%、9年が82.07%、10年は80.59%です。大体毎年2%前後ずつ落ちております。このままいくと11年度の決算は、12月が決算議会になっておりますが、80%を切るような状況が出てくるのではないかなと思うわけです。
収納率の低下の原因なんですけども、一言で言えば市民の生活実態に比較して税負担が重過ぎるということだと思うんですね。そしてなぜそうなったかといえば、それはやはり国の政治が大きな影響を与えております。政府が84年に国民健康保険の国庫負担を大幅に削減しました。これなどマスコミでもいろいろ指摘されております、問題点についてね。そしてその結果、自治体や国民健康保険加入者への負担転嫁がどんどん進んでいったわけです。今では国民皆保険という制度が崩されるような深刻な事態になっております。そしてその上にこの長引く不況があるわけです。鳥羽でも国保に入っていらっしゃる方は、漁業者や自営業者などの方ですが、負担は深刻なものです。
政府がこうした状況をつくり出してきたにもかかわらず、今回また介護保険料を取るというので、導入に合わせて国保法の罰則規定や保険証の取り上げの義務化が行われた。そしてこの短期被保険者証という問題が出てきたわけです。
確かに収納率の向上は絶対必要だと思うんです。大きな課題で、対策は欠かせないと私も思っております。しかし、この資格証や短期被保険者証、色の違う被保険者証が送られてくるわけですが、そういうものが本当に有効な手だてかというと、そうではないと私は思うわけですね。これを機械的に運用しますと、違う色の保険証が送られてきて、びっくりしてというふうな混乱を招くだけだと思います。また、市職員さんの手間が非常にかかると思いますね。短期被保険者証の種類だけで3種類分けてあるわけですから。
先ほど課長が答弁されたように、この短期被保険者証の発行は、発行自体が問題ではなくて、世帯主と直接会って納税を勧めていくと、そういうことだとおっしゃったんですけども。実際、今の税務課の様子などを見てみますと、これに対応して徴税行為をして訪問するのは非常に大変なことではないかなと思うわけです。それで、やはり一人一人の事情に合わせた、市民の医療を守る、心あるきめ細かい対応が欠かせないと思いますので。私どもは本来こういう短期被保険者証の発行は反対ですが。
6億円を超えた黒字の国保税は引き下げるべきだ
2000年(平成12年)12月議会
国保特別調整交付金の不交付の理由は何か
2002年(平成14年)3月議会
◆12番(戸上幸子君) 国民健康保険特別会計、歳入、款2国庫支出金、項2国庫補助金、目1財政調整交付金の特別調整交付金について質疑いたします。
平成12年度、13年度の国庫補助金の特別調整交付金が交付をされませんでした。その理由は何なのですか。14年度の予算編成にどう位置づけられているのか、ご答弁をお願いいたします。
12番(戸上幸子君)国民健康保険事業の特別会計で、特別調整交付金が12年度、13年度とカットされた問題です。
先ほど課長から現状について詳しい説明がありました。鳥羽市としても、この12年度、介護保険料を軽減をしたことによって、これまでずっともらってきた4,000万円を超える特別調整交付金がカットされたということで、県に対しても物を言っていろいろ取り組んできたと思うんですけれども、やはりこれは国自体が介護保険料の軽減のために基金を崩してそれの軽減財源に充ててもいいということで認めた施策ですので、県の対応が私は矛盾していると思います。その点で、国にも直接意見をどんどん上げていただきたいと、この点を指摘しておきたいと思います。
市民の切実な国保引き下げと減免制度を機能させよ
2002年(平成14年)12月議会
12番(戸上幸子君)国民健康保険事業の健全な発展について質問いたします。
未曾有の不況の中、リストラ、倒産による失業、賃下げなどで、国民健康保険税負担が市民の暮らしにかつてないほど重いものとなっています。現下の社会情勢を見据えた健全運営が緊急の課題となっています。その現状と今後の方向について伺います。
1、一般保険証が滞納その他の理由で発行されず、資格証、短期保険者証を余儀なくされている市民はどれほどになるか。保険証の取り上げ基準は何か。
資格証、つまり保険証を取り上げられ、病院の窓口で全額払わなければならない世帯の中には、子供のいる家庭が含まれています。子供の医療については、特段の配慮をすべきことは言うまでもないことです。現状の対応はどうなっているのか。
2、三重県国保連合会の13年度の国保の実態を見ると、鳥羽の国保の姿が一目瞭然です。本来医療にかかったお金、すなわち使用額が高ければ、当然保険税は高くなります。使用額が安ければ、税金は安く済みます。これは当たり前で納得のいくことです。所得水準のよく似た近隣の14市町村で比較してみました。
鳥羽の費用額は1番低い阿児町、磯部町の次、下から3番目という低さです。つまり安いということです。ところが、保険税は、阿児、磯部はほぼ費用額にリンクして安いのに、鳥羽は上から5番目という高さです。これでは市民は納得がいきません。鳥羽市の税額は、阿児、磯部に比較して、1世帯当たり2万5,000円から4万円も高くなっています。かつかつの財政であれば仕方がありません。しかしそうではありません。基金と繰越金、合わせて合計9億5,000万円にもなっております。
私どもの市政アンケートでも、国保税引き下げの声は切実なものです。例えば、自営業で安定しない中、払い続けるのは本当につらいと30代の女性、現時点での年金額に対して税額が重過ぎると70代の男性。特に、子育て中の若い世代と年金暮らしの方から、お困りの声が具体的に多く寄せられました。赤字になれば引き上げがあるのに、黒字にはなぜ引き下げしないのか、これが不思議だ、こういう声もありました。多くの市民はこう感じております。
市長、こうした苦境にある市民に、今こそ繰越金を還元し、負担軽減を図るべきではないでしょうか。そもそも国保が高いのは、国が85年に負担金を大幅に減らしてしまったからです。しかしその中でも、最大限住民の暮らしを守り、負担を軽減するというのが行政の姿勢だと思います。鳥羽でも、みんなが払うことのできる税額にするよう、行政としても努力をすべきではありませんか。市長のご見解をお聞かせください。
3、国保税の減免制度は機能しているのか。伊勢市のように拡充を図り、市民に役立つ減免制度にすべきではないのですか。
以上、1回目の質問を終わります。
◎市長(井村均君)国民健康保険事業についての2点目、国保税の引き下げによる被保険者の負担軽減についてでありますが、被保険者への還元という点では、これまで繰越金等を活用し、介護2号被保険者分の負担軽減措置を実施しており、また将来の医療費抑制や被保険者の健康保持を目的に、県下69市町村で8番目に多い一人当たりの費用額をかけて保険事業に力を入れてまいりました。
このような状況の中で、本市の国保会計は13年度の実質収支で、約4億1,600万円の黒字となっておりますが、医療分につきましては平成9年度から税率等を据え置いてきており、本年度も昨年度に引き続き、単年度収支では赤字が見込まれる状況であります。また、高齢化が着実に進行していることに加え、本年の10月には医療制度改革が行われ、これに伴う影響なども見きわめる必要がありますので、国保税の引き下げにつきましては難しいものと考えております。
以上、答弁といたします。
12番(戸上幸子君) まず、引き下げの問題なんですけれども、この繰越金、引き下げできないと市長は答弁されたわけです。理由につきましては、保険事業にお金が要っていると、それから医療改革で医療負担がふえる心配があると、こういうことでした。
(「単年度赤字と」という声あり)
単年度の赤字と。はい。そういう3つを言われましたですね。
これをもとに、私も自分の考えを述べたいと思います。今のような、先ほど市長が答えられたことは、どこの町でも同じ条件なんです。伊勢市も平成13年度赤字です。そして保険事業、これは取り組んでもらっていることは非常にいいんですけれども、鳥羽だけが突出しているわけではありません。三重県のランクを見ますと、大体20位台です。ですから、ほかは鳥羽よりも頑張っている自治体も多くあるんです。医療の改革につきましては、これはもう全国どこでもです。鳥羽だけではありません。ですから、鳥羽だけというようなことではありませんでした、先ほどの答弁は。
医療費が安いのになぜ保険税が高いかということです。これは私のような主婦に言わせれば、家計のやりくりが下手なのではないかとそういう思いがいたします。
14市町村の中で見ますと、繰越金は1人当たり3万6,613円で断トツの1位です。伊勢市の3.4倍。1人当たり基金も5番目に高いんです。伊勢市並みの繰越金であれば、1億3,000万円でいいんです。うちの繰越金は4億1,600万円ですけれども、伊勢市並みにすれば、その3分の1でいい。この繰越金の異常さを是正すべきだと思います。余裕を持って、繰越金の約半分を市民に還元すれば、1世帯当たり5万円の引き下げが可能となります。
市長が税を引き下げて、暮らし応援を市民にアピールし、納税にも理解を得ていく。これこそ国民健康保険の健全化ではないでしょうか。市長の答弁を再度求めたいと思います。
次に、資格証の発行の問題です。先ほど、合わせますと、大体280件くらいの資格証、保険証発行があるわけです。先ほど課長は、相手の誠意を見て、誠意に配慮して対応しているということでしたけれども、この280世帯というのは、国保加入者は大体5,000世帯くらいなんですけれども、これの約6%くらいになるんですね。1人や2人の悪質な方はおるかもしれません。しかし、6%もの世帯が悪質だということはあり得ないわけです。先ほど、納付相談もしているということでしたけれども、それに出てこない人というのは、納付相談の時に自分が払える額よりも、うんと重い額を請求されていると、そういう実態が事実としてあるわけです。
ですから、先ほど子供たちのことについてはきっちり答弁がなかったように思いますが、現在子供たちのいる家庭でこの保険証がないという家庭があります。親が保険料を滞納していても、子供には何の責任もないわけです。子供は病気にかかりやすく待ったなしです。ですからこの点について、再度、子供たちがいる家庭については保険証を発行するように改善すると、そういう答弁をいただきたいと思います。この改善は、大きな目で見て、本当に必要なことだと思うんです。ですから、その点で再度答弁をいただきたいと思います。
減免の問題ですけれども、県下を見ますと、伊勢市や津市など多くの市が、失業、廃業等により著しく生活困窮となった世帯の減免を要綱で定めております。例えば、伊勢市です。失業、廃業等により市民税の課税最低限以下または前年の合計所得金額の10分の1以下に減少したものに対し、所得によって全額あるいは半額軽減を定めております。
なぜこういうことをしているかと言いますと、今、不況によるリストラ、失業が非常に多いわけです。国民健康保険は前年度の所得に課税されます。失業したのに税金は前年分を払わなくてはならない、こういう仕組みになっているわけです。この時に苦しいと。これが長期の滞納に結びついていく、そういうケースが多いんです。
ですから、この減免制度は必要だと思いますが、この点についても答弁をいただきたいと思います。
◎市長(井村均君)国保の問題についてでありますが、国保については不安定な要素はあります。将来にわたって安定した運営に努める責務があると考えております。
細部については、健康課長から答弁をいたします。
12番(戸上幸子君) 子供たちのいる家庭につきましては、納付相談に対して、その家庭が本当に払える額だけで保険証を発行するように、ぜひとも求めておきたいと思います。
税金の引き下げの問題なんですけれども、市長はよく市役所はサービス業だと、こういうことを職員さんに言っているそうです。それであるなら、1円でも安くして客にサービスし、企業努力でやりくりをする、これが民間経営だと思うんです。多くの繰越金を安全のために置いておいて、やるというのでは、これは本当にまさにお役所仕事ということになります。医療費は安いのに税金が高いということでは通らないわけです。
金利の低い今、4億円もの繰越金を持っているというのも能がないと思います。税金を引き下げ、積極活用を再度求めておきたいと思います。
以上で、私の質問を終わります。
決算認定での繰越金、資格保険証発行を質す
2003年(平成15年)12月議会
◆16番(戸上幸子君) 認定第2号、平成14年度鳥羽市各会計歳入歳出決算認定のうち、国民健康保険事業について3点お聞きします。
1、保険給付費が8.4%も減少しております。成果説明書によりますと、各会計年度区分の年度見直しに伴うものということですが、これはどういう理由からなのか、詳細をお答えください。また、仮に見直しがなければ、14年度の保険給付費額は前年度分比較でどれほどとなっていたのか。
2点目、繰越金が約4億1,670万円もあります。歳入の15%にも当たる繰越金は、どういう理由のために必要なのですか。
3点、短期保険証、資格証発行についてですが、その発行数はそれぞれどれほどだったのか。また、それは収納率の向上に結びついたのかどうか、お答えください。
5億円もの国保繰越金の存在は正当か。賦課額決定はどうか
2004年(平成16年)12月議会
◆16番(戸上幸子君)認定第2号、平成15年度国民健康保険会計決算認定について質疑いたします。
4点お聞きします。
1、繰越金が歳入の18.8%を占め5億円近くに上っています。これほど高額の繰越金が必要なのか、目的は何か、会計運営上好ましいことなのか。
2、基金と繰越金の目的はどう違うのか。
3、収納率はどれほどであったか。過去5カ年との比較はどうか。
4、国保税の賦課総額設定は現実に見合ったものであったのかどうか。
以上、お聞きいたします。
16番(戸上幸子君) これは、課長は答弁になっていないですね。私が聞いたことは繰越金を毎年これだけ高額のものを毎年毎年持ち続けることが会計上好ましいのかということを聞いたわけです。ところが課長の答弁は、その繰越金ができてきたいきさつ、さも自分たちの運営がいいようなことを言いましたけれども、結局は市民の税金なんですよ。国民健康保険税が余って余ってこういう形になってきてるんですよ。鳥羽と同じ国保財政規模のところを見てみました。最新の15年度決算です。問い合わせました。桑名市で1億4,959万円です、繰越金。尾鷲市で1億6,029万円、こういうレベルです。鳥羽の3分の1以下です。なぜ、鳥羽だけ突出しているんですか。毎年5億円の繰越金を何のために持ち続けているんですか。その理由を聞いたわけです。答弁になっていません。必要性の根拠、繰越金毎年5億円を置いておくことの根拠を真摯に明確に答えていただきたいと思います。
次に、保険税の問題ですけれども、これも一番直近の平成14年度「三重県における国民健康保険事業の実態」、国保の団体連合会が発行しているものです。これを見ますと、1人当たりの費用額、つまり医療費ですが、鳥羽市は69自治体中64位、下から6番目という低さです。1人にかかる医療費が低いということです。熊野市は3万2,986円、これに対し鳥羽市は2万4,843円で、8,000円も低いんです。受診率自体も63番目です。下から7番目ですね。そういう低さです。ところが、反対に1世帯当たりの保険税、上から6番目という高さ、熊野市で12万2,828円、これに対し鳥羽は18万3,167円で、6万円も高い。1人当たり保険税、これも熊野市は6万5,719円、鳥羽市は7万5,512円で1万円高いんです。つまり保険税が高い、実態からすれば、目的も定かでない異常な繰越金、これを反映させた保険税賦課をなぜしなかったのか。ここが問われていると思います。この説明責任をきちんと果たしていただきたいと思います。
以上で2回目の質疑を終わります。
16番(戸上幸子君) これもやはり課長から答弁ありましたが、答弁になっていないわけですよね。官僚答弁の極みといいますか、県から何も言われていないからいいと、そして不確定要素がある、そのために基金があるわけでしょう。うちは基金を積んでなおかつ繰越金を5億円、合わせて10億円ですね。こういう財政運営をしているわけです。そして、先ほど答弁がありましたように、収納率低下の一方です、この厳しさを反映して。それであるならば、それに対応する方法を当然検討すべきだと思うんです。
市長にお聞きします。決算で見る限り、本市の国民健康保険財政運営は硬直化しているのではないでしょうか。実態に見合った運営こそ必要ではなかったか。水道料は財政が厳しいというので、すぐに値上げしました。ところが国保は5億円という繰越金を何の役にも立てず、毎年眠らせています。ここ10年間こういうふうです。多少の増減はありますが、基本的にそうです。保険税賦課額を抜本的に見直すべきときではないのか。最少経費で最大の効果、これに反しているのではありませんか。今回の議会で、行革をめぐって、お金がないから市民サービスができないとか、いろいろ答弁が繰り返されてきましたが、お金があっても市民にこたえるような温かい施策をやれていないじゃないですか。5億円もあるんですよ。ご答弁いただきたいと思います。
国保基金利息のデタラメ予算計上
2005年(平成17年)3月議会
◆16番(戸上幸子君)議案第3号、平成17年度鳥羽市国保会計予算についてお聞きします。
まず第1点目、平成16年度第4回定例会で私は、基金のほかに5億円にも上る多額の繰越金をもう何年も持ち続けているのはどうか、国保世帯に還元して収納率向上に役立てるべきではないかと質問しました。これに対し市長は、「国保運営協議会で検討いたしたい」と答弁されました。
そこで、下村課長に聞きますが、あなたはその席に座って市長のこの発言を担当課長として聞いていたはずです。国保の新年度予算は2月の国保運営協議会で検討されますから、直ちに協議資料作成の仕事に取りかかったはずです。市長の議会での答弁ですから、事務方としてその実行にすぐ着手するのは当たり前の話ですが、国保運営協議会にどのように問題提起し、その結論をこの17年度予算にどのように反映しましたか。詳細にお答えください。
第2点目、款6財産収入、目1利子及び配当金に24万5,000円を計上しています。その算定根拠は何ですか。
以上、お答えください
16番(戸上幸子君)先ほどの課長の答弁によりますと、介護保険料の軽減に繰越金を充当するというような答弁でした。
それでは伺いますが、これまでもこの軽減は繰越金に関係なく行ってきたことではないのですか。軽減額にしましても、当初は2分の1軽減していたのですね。13年度で3,180万円です。17年度予算計上の軽減額は、20%で、先ほどの答弁ですと予定では1,800万円ということですけれども、しかしこの軽減額は毎年毎年、軽減の比率を下げてきております。予定ではことしは20%になるところを昨年度並み、26.7%でとどめたということなんですね。ですから、その差はわずか6.7%です。私の試算によれば400万円ぐらいですね、過去の資料から見ますと。そうすると、億単位の繰越金総額からすればほんの少しの被保険者還元ではありませんか。
これは県下の女性議員フォーラムがこの国保の問題について、皆さんも関心のあるところで、直近の資料を集めて昨年作成したものです。この資料でも鳥羽市の繰越金、また基金も県下市町村の中でも突出している、高い、こういう結果が出ております。これに基づいて議会で私は取り上げたわけです。
こういったわずかの案しか示せなかったのか、国民健康保険税の引き下げに充当についての検討は担当課は全く行わなかったのか、行ったのか、どちらなのですか。
情報公開で、2月6日の国保運営協議会に提出した全資料を開示請求いたしました。その資料がたったこれだけです。この中には鳥羽市の繰越金の毎年の推移も出ておりません。そして、県下市町村の中で鳥羽市の繰越金がどういう位置にあるのか、そういった資料も全くありません。これで、市長答弁を受けて、事務方が国保運営協議会の皆さんにきちんとその市長の意向を反映した資料だと言えるのですか。
そういった検討を行ったのか行わなかったのか、下村課長、明確に答えてください。
次に、2点目に聞きました利子の算定根拠です。
下村課長、15年度決算書を議会に出しましたね。基金の利子及び配当金はどれだけでしたか。わかっていますか。
支払準備基金預金利子が5,110円、高額医療費資金貸付基金預金利子が246円、出産費資金貸付基金預金利子が28円、合計で5,384円です。15年度決算で5,384円しかなかった利子収入が、何とその30倍もの数字として予算計上されております。荒唐無稽の数字ではありませんか。一体どう考えているのですか。それとも、預金先の銀行と特別高利息の契約でも結んだ新たな確かな実態があるのですか。きちんと答弁してください。
健康課による国保運営協議会へのデタラメ報告を質す
2005年(平成17年)6月議会
◆16番(戸上幸子君) それでは、一般質問を行います。
今、季節は初夏ですが、市民の暮らしは依然として春まだ遠しです。どうすれば市民の暮らしを少しでも応援することができるか、私たち議員も市行政もともに力を合わせなければなりません。
今議会には水道料金の値下げ案が上程されております。市民が久しく待望していたもので、うれしく思います。水道課は企業会計で独立採算のため、課を挙げて行革に取り組み、こういう結果になったと私は思います。
そこで、今議会の質問では、第一に何としても市民に役立つんだとの行政の姿勢を問う国保問題、第2に自治体に求められている先見性を問う条例制定問題、第3に観光都市の生命線である自然と環境を守る上での河内ダム問題。この3つの問題について市長及び担当課長の見解を伺います。
まず、国民健康保険行政について質問します。
1、国民健康保険法は、国保運営協議会にについてどのように定めていますか。
2、毎年度、担当課に対して厚生労働省から県を通し「国民健康保険の保険者の予算編成についての留意事項について」と題した通知が来ます。国の重要な指針ですが、担当課はこの通知に即して予算編成をしていますか。それとも、無視して独自編成をしていますか。どちらでしょうか。
3、平成16年度第2回鳥羽市国保運営協議会が2月16日に開かれました。私はその3ヵ月前の12月議会で、国保世帯から取り過ぎた5億円近い繰越金の存在を指摘して是正を求めました。当時の井村市長は国保運営協議会で検討したいと答弁しました。2月の運協はこの課題を議論する重要な会議でしたが、会議の席上、担当課は国保税について引き下げを拒否する理由として県の指導で絶対に下げたらいかんと説明をしました。
この県の指導なるものは、いつ、だれが、だれに対して、どのような文書で行ったものですか。
4、同じく下げたら下げただけ国から制裁がある、下げたら調整交付金はカットされると説明しました。国から受ける制裁の具体的な事例はどういうものですか。そのことを示した国、県の文書はどれですか。
5、また、この会議で、担当課は基金の5億円について、流感がはやったら一発でなくなると説明しました。鳥羽市制発足後この50年間に5億円が一挙になくなるような流感事例はどれですか。また、三重県下でも過去にそのような具体的事実がありますか。
以上、お答えください。
◎健康課長(北地正則君) 戸上議員のご質問にお答えをいたします。
国民健康保険行政についての第1点目、国民健康保険法は国民健康保険運営協議会についてどのように定められるかとのことですが、国民健康保険法第11条、国民健康保険事業の運営に関する重要事項を審議するため、国民健康保険運営協議会を置くとされております。
国保事業を真に被保険者のための制度として円滑かつ民主的に運営するという見地から、この運営協議会は重要な役割を担うものであります。また、国保事業の運営に関する重要事項について、市の諮問に対して審議し、その結果の意見を市長に答申し、市長の判断資料を提供するという役割を担うものでございまして、本市においてもこの運営協議会でこれまで議論、審査を行ってきたところであります。
第2点目の厚生労働省から県を通じ予算編成についての留意事項についてと題した通知をもとに予算編成をしているかとのことですが、毎年この編成通知は11月に当課に届きます。この資料を参考にしながら予算編成を行っているところであります。
次に、第3、第4、第5点目につきましては、平成16年第2回国民健康保険運営協議会の会議の議事内容等のことだと思います。
戸上議員ご指摘の説明内容でありますが、私もこの協議会での議事録及び会議の録音テープを聞いて確認しましたところ、一部において説明に若干の誤解を招くような説明をしている箇所がありました。いずれにいたしましても、正確な情報で審議をしなければならないことは言うまでもありません。重要な役割を担う協議会で軽率な発言をし、誤解を招く説明をしたことは反省していかなければならないと思います。
戸上議員がこれまで国保会計における幾度かの質問の中で、特に繰越金、基金の運用につきましてご指摘をいただいているところでございます。今後、国保会計事業の運営につきましては、いろいろな角度から考えていかなければならない問題であると認識をしております。
これまで協議会で議論された事項について現状の把握に努めるとともに、事業の見直しや拡充も含め検討をしていきたいと考えております。早いうちに運営協議会に提案し、審査をお願いしていきたいと思っておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げ、答弁とさせていただきます
16番(戸上幸子君) まず、国民健康保険についてです。私が指摘しているこの問題は前の課長のときに起こしたもので、今の市長、課長には直接の責任はありません。しかし、行政は継続です。市当局として白黒をきちんとしておかなければなりません。先ほど課長は「一部に誤解を招くような軽率な発言があった」ということでしたけれども、私が事前に通告を出しました各項目について反論がありませんでしたので、反論できなかったということを確認しておきたいと思います。
それでは、一つ一つ事実をなぞって確かめていきたいと思います。
まず、県の指導で絶対に下げたらいかんと、こういう説明をこの2月の運協で行ったわけです。事前の情報公開で健康課の担当者は平成11年に口頭で指導されたと答えました。国の制度の改善がまるっきりわかっていません。
この平成11年という年なんですけれども、地方分権一括法が制定されまして、国保事業はそれまでの団体委任事務から地方自治体の自治事務になった歴史的な年です。もう国ではなくて、あなた方鳥羽市の裁量で物事を決めるんですよと、こうなったわけです。ですから、当時、厚労省は特別指示まで出しました。それが平成12年の3月1日付の国保新聞に出ております。自治事務に移行したので、指針は目安的なもので、個別の対応は市町村の裁量に任すと、このように明記されております。当時の健康課はこれすらも勉強していなかったということになります。県が絶対下げたらいかんなどというはずもないことなんです、そもそも。余り、県が県がというので、私は県に対して情報公開請求をして、すべての関係資料を入手しました。県健康福祉部の担当者2人にも直接会い、話を詳しく聞いてきました。県は絶対に下げたらいかんなどと言ってはいないと全面否定をいたしました。
次に、厚労省の予算編成留意事項ですが、参考にしながらというような答弁がありましたですけれども、そういうたぐいの問題ではありません。ここに厚労省の通知があります。この年に、13年度ですね。この年に大きな変更があります。それまでは総医療費の5%を基金として積み立てなさいと指示をしておりました。基金を取り崩しての国保税引き下げに厳しかったわけですけれども、それを撤回しました。つまり、国保税の値下げ、それを基金が多ければ取り崩して構わない、市町村裁量で対応しなさい、こういう方針転換をしたわけです。ですから、しっかりした市町村はもうよしとばかりに意欲的な改善に取り組みました。
ところが、本市の担当課は改善どころか制裁がある、制裁があると運協で叫んでおります。もうテープで聞きました、叫んでおりました。国の方針を守らない、これは業務命令違反、背任行為に当たりますよ。問題なのは、健康課のこういう怠慢によって、1万2,000人の国保加入市民に影響を与えているということなんです。そこには、少しでも市民の負担を軽くする、暮らしを応援する、そのために自分たちにもっとできることはないのか、こういう自治体職員の基本姿勢の欠如があると思います。
次に、下げたら下げただけ国の制裁がある、調整交付金をカットされるについてですけれども、答弁はそういう文書を明示することができなかったわけですね。これは当たり前のことです。そんな法律自体が存在しておりません。県も両方とも全部否定いたしました。流感がはやって5億円が一発でなくなると、こういう説明です。これも資料もなければ事例もありません。自分の憶測ででたらめな報告をしました。県の担当者2人はあり得ませんともう一笑に付しておりました。それを運協ではあるとばかりに説明をしています。
冒頭、私、法の規定を聞きました、課長答弁のとおりです。こういう国の法律が決めた、定めた重要事項審議機関だからこそ、この国健法の虚偽の報告には罰則規定まで設けられております。でたらめ説明は懲戒に該当します。
そこで、再度4点お聞きします。
第1、この件に関する厚労省の省令があります。国民健康保険の調整交付金の交付額の算定に関する省令というものですが、調整交付金をカットするのはどういう場合だと規定をしておりますか。どう書いてありますか。お答えください。
第2、特別調整交付金、マル特と呼んでいるものですが、カットされる要件を当時の健康課はどのように理解していましたか。お答えください。
第3、意欲的な市町村は国の方針を受けて余っている基金や繰越金を整理して国保税を値下げしました。最新のデータ、15年度決算のものですけれども、三重県下で幾つの市町村が値下げをしましたか。また、値下げした市町村に国からの制裁がありましたか。制裁があると運協に報告した以上、最低限制裁を受けた引き下げ自治体の調査データを当時の担当課は持っていたはずです。持っていましたか、それとも、持ってもいないのに、憶測、推測で物を言っていましたか、お答えください。
第4、事実上、運協へ虚偽の事項を報告したわけですが、これは地方公務員法第32条、同33条に違反し、同29条の懲戒処分に該当すると思いますが、いかがですか。
この運協の席上、健康課の報告者は「戸上議員が、戸上議員が」とかと、私がその場にいないのに何回も私の名前を挙げ、正しい指摘をしている私がいかにも間違った主張をしているかのように運協の委員たちに伝えました。これは名誉毀損ではないですか。
以上、4点お答えください
◎助役(森下幸穂君) 国保運営協議会における担当者の発言の問題でございますが、国保の運営に対して国や県が直接的に引き下げるなとか制裁するとかの指導は考えられません。あるとしたら、経営の安定を望むといったような内容の指導なり話がある程度ではなかろうかなと、こんなふうに考えております。
また、本人に対しましては、一つには担当者が議事録を作成するのに時間がかかり過ぎ、余りにも遅いため、早く処理するようには注意はいたしておるのと、議事録の記述の仕方につきましても要点を整理するように指導もしております。ただ、議員ご指摘の地公法32条、33条、職務の命令に従う義務、あるいは信用失墜の行為という部分でございますが、この職員につきまして懲戒処分に該当すると、このようには判断をいたしておりません。
内容的には、このことによって国保運営協議会の結論がゆがんでしまったり、そごを来したと、このようには認識をいたしておりませんので、厳重注意をするとともに、次回の運営協議会の場でおわびをし、訂正するよう指導してまいりたいと、このように考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
その他の件につきましては、担当課長の方から答弁をいたさせます。
16番(戸上幸子君)国民健康保険の問題についてです。先ほど聞きました調整交付金を交付しない省令ですが、これは省令第7条の3、交付しない場合は法第71条で減額された場合、こういうことです。法第71条というのは国健法の71条のことで、「市町村が確保すべき収入を不当に確保しなかった場合においてのみ」こういうことです。それ以外にはありませんので、この場ではっきりさせておきたいと思います。
2問目に聞きましたマル特の問題です。この点について県の担当者に私はもう念を押して聞きました。これも当時の健康課の説明はでたらめでした。マル特の配分は県が決めます。その要件は3つあります。第1に、国民健康保険税の徴収率、これが高いか低いか。当然低いと削られます。
第2に医療費の費用額、当然少ないのがいい。鳥羽は下から数えて五、六番目ですから優等生だと言っております。
第3に健康事業。鳥羽はこれも頑張っているという県の評価です。徴収率だけが落ちております。だが、あと2つを頑張っているので交付金を減らす理由がない、こういう回答でした。
一体、値下げしたらマル特がなくなるとか、基金を削ったら制裁があるとか、どこの話なのかと。県は県でも一体どこの県なのか、捏造もいいかげんにしろと、私は言いたいです。しかも、運協で当時の健康課長は国保税を下げないからマル特をもらえるのであって、私たちの経営努力ですよなどと言っております。10億円も市民から取り過ぎておいて、でたらめの判断で経営努力というのは何という言いぐさでしょうか。そもそも国健法にも厚労省の省令にも国保税を引き下げたら制裁する、交付金をカットするなどという文言はありません。これもはっきり確認をしておきます。
3問目で聞きました15年度に国保税を引き下げた市町村、これについては承知していないようですね。したがって、どんな制裁があったのかなかったのかも承知しないままに運営協議会で制裁がある、制裁があると言ったということですね。これはもう明白ですね。
県の資料によりますと、15年度伊勢市、久居市、楠町、美里村、大台町、玉城町が下げております。いずれも県は一切制裁しておりません。交付金もカットしておりません。例えば、この中の一つ、お隣の伊勢市ですが、ここ10年、毎年国保料を引き下げております。なぜかといいますと、平成8年の運協で当時10億円もあった基金をどうするか議論をし、市民負担軽減で一致しました。毎年、その後ずっと税の賦課総額そのものを据え置いております。その不足分を基金約3億円を取り崩し国保料の引き下げに充当、またそのことによって徴収率も上げております。
伊勢市の担当者に私は、何か制裁がありましたか。交付金がカットされた事実がありますかと聞きました。何もありませんと、もう明言しております。ちなみに、伊勢は国保加入世帯1万9,000です。鳥羽は5,000ちょっとですので、鳥羽の約4倍という運営です。それですので、鳥羽の繰越金、基金合わせて10億というのは伊勢市にとったら4倍しますと40億、伊勢市は40億もの基金、繰越金を持っているということになりますね。ちなみに、繰越金ですけれども、伊勢市は平成15年度2,000万円、16年度は1,600万円と、こういうことでやってきたということです。
先ほど助役の答弁で、この当時の課長の説明が運協の結果を左右するような影響を与えなかったというような認識を示されましたですけれども、今こうして私が言ったのを聞いてもらえれば、いかに鳥羽の当時の担当課が運協の議論に事実を提供しないために結果を、近隣の伊勢市とこういう差を生んでいたと、これは事実だと思うんですね。
そういった意味で、先ほど懲戒には当たらないという見解を助役は言われましたですけれども、きのう、きょうと木田市長の職員の意識改革、そして、一から見直し、こういうことを再三答弁されているわけですけれども、そうした新市長の姿勢からすれば、先ほどの助役の答弁はいかがなものかなと私は思いました。
それで、担当課の課長は事実に即して今後改善をしていきたいと、運協にも早急に提案をしていきたいというような答弁がありましたですけれども、ぜひみずからに厳しい姿勢で臨んでいただきたいと思います。
最後に、市長に政治姿勢の問題としてお尋ねします。
市長は金のかからない改革を大いにやりたいとおっしゃっています。大事なのは、どうすれば市民の暮らし向上に役立てるか、そのことではないのでしょうか。基金もそうですけれども、少なくとも5億円の繰越金については何らかの形で納税者、市民に返す、そうなれば収納率の向上にもつながります。交付金もふえるかもわかりません。一挙両得です。それを担当課に今度こそまじめに研究させる。その上で運協の皆さんにも誤った報告をしました。本当はこうですと、事実を伝えて謝罪し、再度検討し直す。最小限行政当局としてそこまではしなければならない責任が現在生じていると私は思いますが、市長、いかがでしょうか。
◎市長(木田久主一君) 戸上議員の3問目の質問にお答えいたします。
まず、健康保険の問題ですけども、今まで間違っていたことは間違っていたとはっきりと認めて、謝るべきところは謝っていかなければならないと思っております。ただ、この国民健康保険の黒字につきましては、今までさまざまな努力がなされてきたその結果であるということも言えると思いますし、それから健康を維持するため医療よりも予防ということをしっかり考えてきた結果であるというとも言えるんではないかなというふうに思っております。赤字の部門が大変多い中で、こういった黒字が大きく出ているというところはそれはそれでいいことではないかなと思っております。
ただ、議員の言われることもよくわかりますので、今後、先ほど言いました予防面の施策等も十分考えながら事業の見直し、拡大、そして議員の要望されることについてもしっかりと検討していきたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。