05‐9月議会

平和についての質問

 一般質問を行います。ことしは戦後60年、被爆60年の節目の年に当たります。全国の自治体で、平和を希求するさまざまな事業がとりくまれています。

ちょっとご紹介しますが、これはお隣、伊勢市が作成したポスターです。すべての市内の掲示板に貼り出し、市民に核兵器廃絶と平和を呼びかけました。

鳥羽市史によりますと、先の大戦で、鳥羽からは3000人が出征し、うち1160人が戦死なさいました。この8月15日には、60年を期して、各町内会で慰霊の催しも営まれております。

もう二度と戦争はしない、との誓いは国是となって、憲法の前文、第9条に刻まれています。本市の職員服務宣誓でも「私は日本国憲法を尊重し、かつ擁護することを固く誓います」と、宣誓します。この服務宣誓は条例規定ですから、戦争放棄、平和の希求をうたいあげる憲法をたんに尊重するだけでなく、行動を伴う擁護する義務を職員と行政は負う、当然、議決したわれわれ議会も負っていることになります。

そこでうかがいますが、本市は昭和61年、1986年の6月20日、「非核平和都市」を宣言しました。憲法の精神に即した宣言です。来年でちょうど20周年を迎えますが、この20年間、行政は宣言に沿った具体的施策をどのように行ってきましたか。また20周年にむけて、今年度以降、どのような施策をする予定ですか。お聞かせください。 

【2問目】

 戦後60年問題ですが、津市の例を紹介しますと、今年は、市主催で「平和を考える市民の集い」これは講演会や戦争体験の発表などですが、平和ポスター展、平和を考える親子バスツアー、非核平和関連ビデオ貸し出し事業、平和のための空襲展の後援など、実に多彩な取り組みを行っています。予算は125万円を支出しています。鈴鹿市は愛と平和のコンサート、原爆体験者語り部の公演などを開催しています。伊勢市の場合も教育委員会が毎年市内9つの中学校の代表者18名を原水爆禁止の広島平和記念式典に派遣しています。参加した生徒たちが各学校で報告会も行い、教委として成果は大きいとの認識です。名張市もそうです。

 これらに比べて本市の場合はきわめて貧弱なとりくみしかありません。答弁では原爆パネル展示などをあげましたが、それらは宣言をする前からも行われていたもので、宣言したから改めてこれを立ち上げたというものはありません。

 そこで再度質問と提案をします。

 まず第1に、なぜ施策がおろそかになっていたか、です。これはそもそも所轄する課が定かでありません。伊勢市などは人権政策課が担当しています。本市にも人権生活課がありましたが、やらなくてもいい同和オンリーで、平和問題はまったく眼中にありませんでした。現在に至るも平和問題欠落の姿勢は変わっていません。まず、宣言を具体化する所轄課をはっきりさせる。市長の指示で、君のところが担当だよときちんと認識させる。これが先決だと思いますがいかがですか。

 第2に、非核平和都市を宣言した自治体は、2005年現在、全国に1866市町村あります。これらの自治体が「日本非核宣言自治体協議会」を組織しています。三重県では、県と伊勢市津市四日市市など9自治体が加盟しています。本市はいまだに加盟していませんが、加盟して全国の取り組みから学んで施策推進に当たる必要があると思いますが、いかがですか。

 第3に具体的施策として伊勢市名張市が実施している中学生の広島平和記念式典派遣、伊勢市の空襲展のように、行政、市民、職員組合が一体となった平和記念行事、映画やコンサートなどを実施し、広く市民が平和と非核を学び、体験できる場を、行政として提供すべきだと思いますがいかがですか。

 第4に、戦争体験者も60歳以上になりました。兵士として従軍なさった体験者は、もう80歳前後か、それ以上のお年になります。鳥羽の戦争体験談は県発行の記録誌、また市内では真珠会発行のものがありますが、全容を網羅した体験史実はありません。このままでは行政としてなにもしないまま風化してしまう危険性すらあります。戦後60年のいまこそ、戦争体験の記録、鳥羽の平和の記録誌を編纂すべきときではありませんか。

 市長のお考えはいかがでしょうか。以上、お答えください。

 

【市長答弁】

 確かに市としての取り組みはおろそかにしていた。戦争をしない、核も持たないは当然のことだ。戦争の惨禍を次世代に伝えることは大事。記録誌は検討したい。

【教育長答弁】

 非核平和都市宣言20周年の趣旨を十分生徒に伝えていきたい。

 

【3問目】 

 さきごろアフガンで二人の日本人旅行者が犠牲になりました。平和でなければ観光は成り立ちません。本市は国際観光文化都市です。本当なら、県下のどの市よりも、平和の施策に熱心でなければならないはずです。

 ここに今年8月5日、広島で開催された非核宣言自治体全国大会の資料集があります。こんなに分厚いものです。全国のとりくみの実例も紹介されています。市長に差し上げますのでぜひ参考になさって、鳥羽の平和施策に取り組んでいただきたいと思います。